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Advance Business Support Pte Ltd
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大曽根貴子

2012年にAdvance Business Support Pte. Ltd.を設立し、経営管理・会計の側面から日系企業の東南アジア進出をサポートしています。
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2012年09月09日

ラオパサのうどんと貢献利益

久しぶりにラオパサ・フェスティバル・マーケットのうどん屋さんに行ったら、お店の名前が変わっていました。メニューのラインアップはほとんど変わっていないものの、経営者が変わったそうで、ほぼ全品値上げされていました。お気に入りのぶっかけうどんは4ドルから5ドルへ、20%の値上げです。うーん、たった1ドルかもしれませんが、これは痛い。



一緒に行った友人も「こんなに値上げしたらお客さん離れちゃうよね」といいます。確かにその通りだと思います。しかし、売上と利益の増減がどう変化するかはわからないと思いました。

何故かというと、貢献利益(Contribution margin;限界利益ともいいます。)が頭に浮かんだからです。



貢献利益=売上高-変動費



貢献利益とは売上高から変動費を差し引いた利益のことで、損益分岐点を算出するのに使われます。損益分岐点とは、売上高と費用の額が等しくなる売上高または販売数量のことを言います

うどん屋さんの売上高は、「顧客の数×商品単価」です。商品の値上げは、うまくいけば売上と利益によい効果をもたらします。しかし、高くしすぎると顧客離れが起こり、売れ行きが落ち込む可能性があります。



費用は変動費と固定費とに区分します。うどん屋さんの費用には、原材料費(小麦粉、水、調味料など)、人件費、設備費、家賃などがあります。うち、変動費となるのは原材料費です。

さて、ラオパサのうどん屋さん、屋号は変わったものの費用の変化はあまりないように見えます。

ぶっかけうどんの原材料費(変動費)が2ドル、固定費が月10,000ドルだと仮定すると、以前は、うどん1杯当たりの貢献利益は2ドル(4ドル-2ドル)となり、月5,000杯が損益分岐点となります。

現在のうどん1杯当たりの貢献利益は3ドル(5ドル-2ドル)となり、月3,333杯が損益分岐点となります。

つまり、値上げをしたことで貢献利益率が高くなり、損益分岐点は低くなります。今までより少ない販売数量で利益を確保することが可能となるのです。


  

Posted by Advance Business Support Pte Ltd at 22:48Comments(3)会計・ファイナンス

2012年09月09日

株とはなにか

8月から個人向けに英文会計(BATIC Subject1)の講座を始めました。

そこの生徒さんから「株のことがよくわからない」という質問を受けたので、今日は株について書きたいと思います。



株式会社は、株式を発行して資金調達し、集めた資金をもとに事業を行います。

株式(株)を購入した人のことを株主といいます。



たくさんの人からすこしずつお金を集めることができることが株式会社のメリットです。

また、会社が続く限り株主からの出資金を払い戻す必要がありません。

会社は利益が出たら、配当という形で株主にその利益を分配します。

(借り入れの場合は必ず利息を支払わなければならないのに対し、株主に対して会社は、配当を払わないという選択肢があります。)



株主は、会社に対し3つの権利を持っています。

①会社が利益を出したら出資した金額に応じて配当(インカムゲイン)として受け取れる権利(利益配当請求権)

②株主総会に出席し、会社の重要な事項を決定する権利(議決権)

③会社が清算した場合に財産が残っていれば、出資に応じて残余財産を分配してもらう権利(残余財産請求権)



また、上場企業の株主であれば、株価が上がった時に株式を売却することによりキャピタルゲイン(株の売買で得られる利益)を得ることができます。




ちなみにシンガポールでは、キャピタル・ゲインは非課税所得となっております♪  

Posted by Advance Business Support Pte Ltd at 22:36Comments(0)会計・ファイナンス

2012年09月08日

コンドミニアムの家賃上昇とインフレ

日系企業の東南アジア進出をサポートする米国公認会計士、大曽根貴子です。



コンドミニアムのBBQピットを予約しようとしたら、賃貸契約書を提出して下さいと言われたので、コピーして管理人さんの元へ向かいました。

手続きをしていると、管理人さんがめくっているファイルの中に私の部屋の前住人の契約書があり、家賃の金額が目に入りました。



私が今払っている家賃、前住人の1.4倍!

契約の時、終始ニコニコしていたオーナーの顔を思い出しました。

実際、契約更新の時に2倍の金額を提示されたなど、大幅な値上げにあったという話をよく耳にします。



インフレですね。



インフレとは、貨幣価値が減少し、貨幣による購買力が低下する現象をいいます。

今はディン・タイフォンの小龍包を6.5ドルで6個入りが購入できるけれど、1年後には同じ値段で4個入りしか買えなくなってしまうということです。



日本ではバブル崩壊以降、金利の低い時代が続き、インフレの取扱いについて考慮する機会がありませんが、インフレ状況においては現在価値を考えるときに名目金利と実質金利について考慮することが必要です。



名目金利とは、普段私たちが使っている金利のことをいいます。

「定期預金の金利は5%です」というときの5%のことです。



実質金利とは、名目金利からインフレの影響を控除した金利のことをいいます。

名目金利が5%でインフレ率が3%だとすると実質金利は、

1.05÷1.03=1.01941… ⇒ 約1.9% となります。



100ドルを投資したら1年後に105ドルになり、名目上は5%増えていますが、インフレ率3%を考慮すると、1年後の貨幣の購買力は101.9ドルに増えています。
  

Posted by Advance Business Support Pte Ltd at 22:20Comments(0)会計・ファイナンス
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