プロフィール
Advance Business Support Pte Ltd
Advance Business Support Pte Ltd
大曽根貴子

2012年にAdvance Business Support Pte. Ltd.を設立し、経営管理・会計の側面から日系企業の東南アジア進出をサポートしています。
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 7人

2012年09月09日

外国人はシンガポールで個人事業主になれるのか?

日系企業の東南アジア進出をサポートする米国公認会計士、大曽根貴子です。



私は、シンガポールで会計事務所を経営するために会社を設立しました。

もし、日本で会計事務所を始めるのであれば、会社は設立せずに個人事業主になっていたと思います。

個人事業主であれば会社設立に必要な費用が節約できるからです。

では、なぜシンガポールでは会社を設立したかというと、外国人が個人事業主になるのは実務上無理だからです。



シンガポールで事業を営む場合、事業形態は主に以下の4つがあります。

①個人事業主

②駐在員事務所

③外国支店

④現地法人



まず、②の駐在員事務所は、はじめての進出時に利用されることが多い形態です。マーケット調査や販売促進活動等を行うことは可能ですが、営業活動は禁止されています。(なお、営業活動が禁止されているため、法人税を納める必要はありません。)

私の場合、シンガポールで営業活動をすることが目的なのでこれはボツとなります。



次に、③の外国支店は、日本等外国で設立された会社がシンガポールに支店を設置するという形態です。

私は、日本で会社を経営していたわけではないので、この形態を利用することはできません。



残されたのは①と④、できれば設立の手間と費用の掛からない①個人事業主を選びたい。



しかし、ACRA(the Accouniting and Corporate Regulatory Authority:会社登記等の監督官庁)のホームページには、外国人が個人事業主となる場合について以下のように記載されています。



A foreigner, who would like to register a Sole-Proprietorship in Singapore, is required to appoint a locally resident manager whilst he continues to reside outside Singapore.




外国人が個人事業主になる場合には、ローカルマネジャーとしてシンガポール居住者(シンガポール国民または永住権保持者)を1人雇わなければならないのです。

もちろん人を雇うとなれば報酬を払わなければいけません。



また次のように記載されています。



MOM will not issue an EntrePass to a foreigner who wishes to register and run a sole-proprietorship or partnership. Foreigner who wishes to set up a business and be present in Singapore to manage its operations is strongly advised to seek approval from MOM before registration. Even if you have successfully registered a business with ACRA, MOM may still refuse your application for a pass subsequently.




アントレビザは、シンガポールで会社を設立する外国人起業家に対して発行されるビザです。このビザで個人事業主となることはできません。

また、個人事業主としてACRAの登録が完了したとしてもMOM(Ministry of Manpower;人事省)がビザを発行するとは断言できないとしています。



以上から、シンガポール政府は外国人が個人事業主として事業を行うことを望んでいないことがうかがえます。

事業を行うのであれば、会社を設立しなさい、ということなのでしょう。



4つの選択肢のうち、残されたのは④現地法人のみです。

私がシンガポールで事業を始めるには、会社を設立するしか道がなかったのです
  

Posted by Advance Business Support Pte Ltd at 22:44Comments(0)ビジネス法務
POWERD BY DREAMGATE PROJECT. ~起業・会社設立ならドリームゲート